2007.10.20
おとなになっても・・・♪


窓から差し込む日の暖かさがとっても嬉しく感じる季節になってきましたネ。
で、本日のテーマはベッドルームにしてみましたヨ^^。
僕は写真のように日が差し込んでくれる程よい大きさの窓を
ベッドサイドにとるということをよくやります。
やっぱりベッドルームはぬくぬくとした幸福感があって欲しいなあ
と思うので・・・
窓が大きすぎたりすると寒いですし、
ヘッド側に窓をとったりするとコールドドラフトの影響をもろに
受けてしまいますから、窓の大きさと位置はとっても大切です。
ホントはユーミンの歌のように優しい木漏れ日が入ってきてくれたり
するのが僕的には理想なのですが、ベッドルームってお二階にあることが
多いのでなかなか難しかったりします。
http://www.youtube.com/watch?v=q9Prbjetrmo
目覚めた朝に奇跡が起こるようなベッドルーム、、、
どうしたらできるのかなあ。。。
皆さんはどんなベッドルームでお目覚めになりたいですか?
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2007.09.14
和室って欲しいですか?欲しくないですか?


最近、和室のない家が増えているようです。
あってもタタミコーナーとよく言われるようなお部屋が多く、
きちんとした和室でないことが非常に多いですね。
現代のライフスタイルにおいては和室というものは不要なもの
になってきているのかなあ。。。合理的に考えれば和室がなければ
それだけ広~いリビングが手に入るし、それも魅力といえば魅力。
一方で、和室のもつ繊細な感性は日本人固有のものだし、
なくしたくないなあ。。。とも思ったりします。
皆さんはいかがですか?
和室って欲しいですか?欲しくないですか?
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写真は4.5帖の小さな和室の一角。
小さくてもしっかり和室と言えるようなお部屋にしたいなあと
思いながらつくりました。でも、クライアントの要望は限りなく、
わずか2.4mしかない間口にお布団、お洋服をしまえる収納と
床の間をつくって欲しいと・・・やれやれ。
悩んだあげく僕がとった方法は、通常床の間などの空間となる部分を
押入と収納に、床柱や地袋となるような部分を小さな空間にして
スタイルを楽しめる場所に・・・そう、逆転です^^。
小さな場所だけれどガラスの映り込みを利用して広がりをもたせ、
スリットの開口を利用してこんな光の床柱?をつくってみました。
扉は写真ではわからないですが、淡いパープルのストライプの入った和紙をつかって坊主襖にしています。
把手はこけし屋さんに削っていただき特別に製作したもの。
半円をあわせたような取り付け方をしました。
なので、僕らはこれを“ハーフムーン”と呼んでいます^^。
2007.09.14
き~めた!


僕らはインテリアを考えるときに、その空間に身を置く人に
似合うかどうかというものさしをとても大切にしたいと
いつも思っています。
建築空間の写真を撮るときに人を一緒に撮ることをタブー視する
考えもあるようですけれど、僕は、人や生活が入ってきたほうが
何倍も魅力的になるようなものをつくりたいなあと思うのです。
だって、家というものは、人、そして人の生活のための器なのですから。
写真は、ちょっと古いですけれど、そんなことを僕に最初に思わせてくれたお仕事でした。
いままで、少し逃げていたかもしれないエモーショナルなデザイン。
これからもっともっと考えていきたいなあと思う今日この頃なので
ございます。
2007.07.02
すっぴんさん^^


これは、1年半ほど前、
無垢材の家具のみを扱っているある家具屋さんの
ショールームにつくらせていただきましたキッチンです。
お客さんへのお茶出しなどに実際に使われています。
天板はけやき。
フレームはさくら。
ベースキャビには扉は付けず、棚はルーバー状にして
ほこりも湿気もためない設計。
無垢材の天板で大丈夫なの?
という声もきかれますが、ここは挑戦的に!
だって無垢材を売り物にしている家具屋さんですから・・・
1年半たった今でも至ってきれいな状態です。
一般的には・・・・・
やはりおすすめするのは勇気が要りますね。
でも、中村好文さんなんかは結構平気でやっておられるようですヨ。
↓すっぴん家具 さんといいます。
http://blog.livedoor.jp/suppin_kagu_maruta/
よろしかったらご覧になって下さい。
2007.04.24
お玄関 。


気付いてしまいました。
お風呂、お二階、お便所、お手洗い、お茶の間、お仏間、お玄関、お台所。
住宅の中で部屋や場所を示す言葉で、“お・・”を付けて呼べるのは
上記くらい(お玄関、お台所は変だという意見も・・・他にあるかなあ?)
で、それ以外は“お・・”を付けて呼ぶと不自然ということが。
お廊下(あるかも、でもなんかへん)、お一階(ありえない)、
お階段(へん)、お居間(へんすぎ)、お客間(へん)、お食堂(ないね)、
お洗面所(ない)、
すべての部屋を“お・・”を付けて呼べるわけではないのですね。
お二階ってけっこう普通に言いませんか?
お一階ってぜったい言いませんよね。
ふしぎだあ~。へんだあ~。なぜだあ~。
この謎。だれか解明して教えていただけないでしょうか?
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で、本日のテーマ“お玄関”。
大阪関係のマイミクさんお二人にその言い方は変やと言われながらも意固地に
“お玄関”です。すみません。
写真は僕のお気に入り、そしてちょっと自慢のお玄関!
何が自慢ってほとんどお客さんとお客さんのお孫さんそしてご友人に
つくってもらってしまったこと^^
しっくい壁の一部と収納の白塗装はお客さんにやっていただきました。
収納の把手も拾ってきた木の枝を輪切りにしてお客さんが取り付けたものです。
リビングドアのガラスにはご友人でアーティストのひ○みさんとお孫さんの
Mちゃんが白の水彩で絵を描いて下さいました。
このお玄関は、天井を低くしてあります。(床上+2100mm)
トンネルのようなこの場所をくぐり抜けていくと写真のような天井の高い居間
に入っていくというすんぽーです。

因みにお玄関だけでなくお部屋等の照明器具もほとんどお客さんの手づくり。
ほんとここまでくると設計者かたなしですネ(笑)
僕がやったことといえば、住まい手が自分らしさを表現するための下地を
つくっただけ。
と、そんな感じでした。でも楽しかったあ~!!!
2007.04.24
お便所。


「お便所」。
お客さんとの打ち合わせの中で僕はトイレのことをいつもこう呼ぶのですが、
変ですか?
他には、
「お玄関」、「お二階」、とか。
やっぱり変ですか?
こないだお客さんに笑われてしまいました。
でもね、
つい先日、そのお客さんも言ったんです。
「・・・お二階のほうのお便所は・・・・・」
?????!
わーい、うつった、うつった~!!!

2007.03.24
ロジィ


cacaoさんにいただきましたMissKのお話に続きまして、
僕が好きなスタルクの照明のこと書きます。
写真は4年ほど前につくらせていただきましたおうち。
そのダイニングにありますこのスタンドライトは“ロジィ”といいます。
最近はWEBカタログなどでも見かけないのですが、
売り出された当時のカタログではスタルク本人がスカートを
めくるように布のせードの中を覗き込んでいるという写真が
使われていました。
ちょっと、いや、かなりHなおじさん的な絵でした(笑)
でも、スカートをイメージさせるこの照明の持っているエッセンスは
エロではなくノスタルジーだと僕は思います。
ついめくりたくなってしまう、あるいは、めくらないでとつい願ってしまう
ような布のセードは、幼少のころの極めて幼稚なスカートめくりという
行為にまつわるとてもデリケートで甘酸っぱいような記憶を呼び起こして
しまいます。
この照明を見ているととても優しい気分になれるような気がします。
それは、幼い子供(遠い過去の自分自身)に向けられる優しい視線
なのかもしれません。
フォルムはとてもエレガントな大人の女性を思わせるような美しさを
持ちながら、ノスタルジーといえるような隠れたエッセンスを兼ね備えている
という対比もこの照明の魅力のひとつですね。
これはもうスタルクにはめられてしまったという感じです。
でも、やっぱりありがとうって言いたい・・・なんかへんなの?
わかりますでしょうか?この不思議な感覚。
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「世に問う」ということ。これはメッセージ性というものなのでしょうか?
建築家や建築を志す多くの方々はとても大切にしているようですが、
スタルクのデザインは世に問うてなんかぜんぜんいませんね。
それは、世に(世界中に)奉仕しているデザインだと思います。
第一義を徹底しています。だから世の中がほっときません。
だから大好きです。