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2008.08.24 ライティングのいろいろです。
菊池さんの家-08 菊池さんの家-09


本日のテーマはライティングにしてみました。

写真はすべて先日オープンハウスをさせていただきました家のものです。

ライティングデザインはおなじみICのNさん。そしてぼくらの灯りの師匠である
Tせんせ(照明器具メーカーD電機さんのライティングデザイナーさん)に
「どこ照らしとんねんっ!」
と極めて親切な(笑)アドバイスをいただきながらすすめましたヨ。

(左の左上)
寝室の一角。低いアッパースタンドを使って植物の陰を利用した間接光にしました。
後ろのFIXガラスの向こうはリビングの吹抜けになっていてリビング側からも楽しめる
欲張り仕様^^。
寝室はもとより、2Fホールやリビング・ダイニングにも灯りを供給してくれますから
夜中に起きてお便所やお飲み物をとりに行ったりということがコレ1灯で出来てしまいます。
目を覚まさせ過ぎずな灯りが良い按配ではないかと・・・
写真のアンスリウムは僕からクライアントさんへのプレゼントです。

(左の右上)
ラウンドしたカーテンの向こうはバルコニーと連続した物干し用のサンルーム
になっています。
共働きご夫婦のクライアントさんはお洗濯は夜派。
室内に干す場所が必要ということで、でもお洗濯物は隠したいと、、、
それならいっそのことカーテンのドレープを利用したおっきな照明器具みたいに
してしまおうと・・・
やり過ぎでしたでしょうか?

(左の左下)
お玄関は間接照明のみでしゃきっと端正に。
ガラスの向こうは和室前の小さな坪庭です。

(左の右下)
4畳半の和室はガラスの映り込みを利用し、お座り目線で低く広げて広げて。
地板もガラス。で、その下に和紙を敷いています。


(右の上2枚)
サニタリー空間は優しく優しく。
kimi*-*さんに怒られてしまいそうな素通しのお風呂にしてしまいましたヨ^^。
でもカーテンで仕切れる脱衣スペース付きということでお許し下さい。

(右の下2枚)
キッチンは、、、いつものパターンで、スミマセン。


と、こんな感じでございました。

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環境配慮=省エネの意味からダウンライトも含めて極力蛍光灯で計画しています。
灯りの質は、やっぱり炎の灯りにいちばん近いと言われている
電球(普通球)がいいなとは思うのですけれど、
今や電球多灯の計画はナンセンスですね。
数年後にはLEDが主体となることは間違いないでしょう。
灯りはだんだんフラットになってゆきます。
そして照明から電磁波、紫外線、赤外線がなくなります。
でも、炎の灯りが持つエモーショナルな感覚はなくしたくないなあ。。。
デザインの力で解決することが果たしてできるのか、、、
ライティングに関してはこれからが正念場という気がしてならない今日この頃です。



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2008.08.19 ちょっぴり秋の気配が・・・
菊池さんの家-01 菊池さんの家-02
菊池さんの家-03 菊池さんの家-04



一昨日17日、オープンハウスをやらせていただきました。
(写真は昨日18日に撮影したものです。)

以前の日記
http://remoon1118.blog83.fc2.com/blog-entry-29.html
で少しだけご紹介させていただきました家です。

雨天にもかかわらずお越しいただきました皆様、
クライアントさんをはじめこの家に関わって下さった皆様、
陰でサポートして下さった皆様に
こころより感謝を申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました。



広告は打たず口コミのみの告知でしたので、
内輪でのんびりと・・・という感じかなあと予想していたのですけれど、
予想に反し非常に多くの方々にお越しいただくことができ、
とても楽しく素敵な一日を過ごすことができました。


明日20日がクライアントさんへのお引き渡し日です。

・・・いつもそうなのですけれど、、、この時期、
嬉しい反面ちょっとさびしい気持ちになってしまうアール・イーです。

これからはクライアントさんをはじめご家族、ご友人など
多くの方々がこの家を素敵に育てていって下さることでしょう。

その一員に僕らも混ぜて下さいネ(と勝手に^^)


あ、なんだかちょっぴり秋の気配が・・・


植樹はこの時期は(樹にとって)かわいそうなので秋口に行う予定です。
実は、この家は樹が入らないと完成しないんですよねえ。。。
と、楽しみはまだまだ^^

な~んてどこまでも往生際の悪いアール・イーでございました(笑)



2008.03.01 茜色のスクリーン
200802181357000.jpg

写真は今計画中の建物の模型です。

玄関の軒下の向こう側にガラスブロックをはめて 、
さらにその向こう側に樹を植えて、緑陰を写し取るスクリーンにしよう
という作戦です^^

緑陰のゆらぎ、西日が時間とともに茜色に染まっていく様を
写し取ることができたら、それはそれは美しいスクリーンになって
くれるのではないかなあと期待しています。
そう、まるで大きなボタニカルアートのようにです^^

ここに植えられた樹は玄関ホール、和室、居間、食堂、寝室、バルコニーから
それぞれに違った角度から眺められるように計画しています。

ですからとっても大切な大切な樹です。


・・・・・・・
さて、何を植えようかなあ。。。
皆さんどんな樹が良いと思いますか?
2007.05.12 こころに・・・
IH-01.jpg

マイミクhiro3nさんの日記「引き寄せの法則」を読ませていただきまして、
気になって気になってしようがありませんでした。

そして今日、僕の尊敬するK先生からお電話が・・・
先生曰く、「何かを実現させたかったら念じ続けなさい。」と。
どんなことでも理論で説明できてしまう先生がこんなことを・・・。

今の僕に必用なものを同時にお二人の方からいただきました。
これも引き寄せ・・・?

良いことを強く強く願い続けようとこころに決めたアール・イーなのでした。

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写真はできたてほやほや。

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2007.04.06 コットンシャツのような・・・
20070406192143.jpg

実は、これは独立後一棟目の思い出深い家です。

否応なく高揚する気分の中にありながらも、つくり手である僕のエゴや
手垢で淀ませてしまうことのないよう注意深く設計したつもりです。

そして、この家も昨日の日記でご紹介させていただきました“夜の家”を
デザインソースにしているもののひとつです。
http://remoon1118.blog83.fc2.com/blog-entry-11.html

E-02.jpg E-01.jpg
 
手前に息子の“ちょう吉”が居りますのがおわかりいただけますでしょうか?
http://remoon1118.blog83.fc2.com/blog-entry-3.html

このとき初めて布(=カーテン)を付帯物ではなく建築のエレメントの
一部として使ってみました。そしてこのときのデザインコンセプトは
“生成りの空間が心地良く身体にまとわりつくようなコットンシャツ感覚の家”
でした。

クライアントは、はじめは「え?カーテン?」と不安がられておりましたが、
出来てみるととても美しく優しく暖かな感じで非常に喜んで下さいました。

カーテンの向こうは玄関ホールです。広~くとられた土間になっていて、
(写真右・構成としては昔々の民家ですよね・笑)
理科の先生でいらっしゃいますご主人様は、独りで寂しい思いをする
ことなくここでありとあらゆるいたずら・・・いやいや実験に興じて
いらっしゃるのでございました。(笑)


PS:階段の下に蝶ちょがとんでいるのおわかりになりますか?(微笑)

2007.03.30 我輩は(ナルな)猫・・・
NA-03.jpg NA-04.jpg

なんてナルちゃんなのでしょう!!!(写真左)


自分が絵になる場所とポーズを熟知しているかのような・・・

彼ら(犬・猫)を観察していると本当にいろいろなことを教えられます。

写真右は彼のもっともお気に入りの場所。
いつもここで居心地良さそうにしています。

住宅を設計しているとついついこの写真のように吹抜けをつくって
縦繋がりの気持ち良さを出したくなってしまうけれど・・・
天井が低いところってやっぱり守られているような安心感があって
落ち着くし、こういう場所も必要なんですね。
彼らは居心地の良い場所を見つけるのが本当にお上手!
天才的です。きっと本能的に見つけ出すのでしょうね。


時には、犬・猫の感性で設計してみましょうか。


2007.03.28 夏の家
2003-0823-2_018-a.jpg 20070328124436.jpg

いきなり夏かっ。  とおこらないで下さい。

写真左はE.G.アスプルンドの夏の家です。


そして、写真右が一昨年の6月に完成しました家。
(この家、雨のなか撮影を強行しました。)

巨匠と肩をならべるなんて100年万早いっ。とおこらないで下さい。
(かなうはずもないので、枚数で勝負・笑)


僕はつい連鎖的にものごとをかんがえてしまう癖がありまして、
あろはさんのハワイの話題から夏を、僕の前回の日記から雨を
ひっぱってしまいましての今日の日記です。すいません。。


アスプルンドの夏の家は大々々好きな住宅のひとつ。
(僕のプロフィール写真に写っています模型はこの夏の家です。)
語りはじめるときりがありませんから、割愛するとしまして、
これほどまでに環境に溶け込んでいるこの住宅に感動を覚え、
ついついあやかりたくなってしまったのです。

ただし、ここは日本であって北欧ではありませんから
どうしたら環境に溶け込むことができるのか?
それはそれはたいへんに悩みました。。。
でも悩んだわりにはとっても単純なこたえ(笑)

雨の多い日本という場所に建つ家なのだから
雨が似合う屋根ができたらいいな。な~んて考えながらつくったのです。
そして、絶えず変化する空の色と溶け合うように
ガルバリウム鋼板素地の平葺きにしました。

日本という国は高温多湿はモンスーン地域に属していて、
そこでは自然はほっといてもいきいきと生育していく。
そして、そういう場所では人間の側はじっとしていて
自然を観察するような文化が生れたのだそうな。
(昔、インテリアデザイナーの内田繁さんがおっしゃっていました。)
そんな場所(日本という国)に必要なのは、
微細な変化を掻き消してしまわない優しく繊細なデザイン
ではないかな。と、おもいます。