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2008.11.18 ヒューモアというテーマの・・・
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(画像がきれいに出ずすみません。)


更新できずな日々をまたもや1か月以上も過ごしてしまいました。

と、いいますのも、↑こ~んなことをやっていましたものですから、、、

実は、ある方(いつもお世話になっております僕の先生です。)と共同で設計コンペを
闘っておりました。
終わってしまうと何だか少しさびしい気持ちに・・・
ということは、気持ち的にはやり足りないということなのかなあ?
でも肉体的には燃え尽きました。

・・・・・・・ぱたん。

(結果は月末。)







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ヒューモア humor
、、、人間味あふれるという意味をあわせ持つこの言葉を基本コンセプトとしています。


ときに、ヒューモアは、人と人との繋がりの中でより良いコミュニケーションを生み出すための潤滑剤となります。

そして、ヒューモアは、知性と優しさから生み出されるものです。

地域のインフラを根底から支えながら創立100周年を迎えるという御社が地域の人たちとの繋がりを最も大切にしてきたということは言うまでもないことでしょう。そして、それは次の100年を見据えても揺るぎないものと考えます。


ここで、人間的な魅力について少しだけ触れてみたいと思います。

魅力の定番といえば、ギャップ GAP です。
ずっこけ美人、三枚目の切れ者、いつも怖い顔をしている本当は優しいひと、、、などなど^^
このような人たちに触れるとき、ふとしたことで親近感を覚え、その人間味あふれる魅力に惹きこまれてしまいます。そのようにして、これまで幾度となく人と人とが深い部分で繋がりあう関係性が生み出されてきました。


そのような質を、もし建物が、そして、その中で活動する人たちの空気が、それを備えることが出来たとしたら・・・


この計画は、揺るぎない確かな骨格の中で、自由さ、柔らかさ、優しさ、生命あるもののゆらぎ、それら人間味あふれるすべてのものが生き生きと存在している。そんなイメージからくる尺度をヒューモア、そしてギャップという言葉で表し、ハード面、ソフト面の両面にあてがいながら考えられています。

エコロジー、サスティナブルデザインといった時代の求めに応じることは当然のこととしています。
雨の多い日本という地域に応じた軒の深い屋根形状、北緯36度における夏と冬の日射角の違いに応じた南面の軒の出(※3)、スケルトン&インフィルの可変性がもたらす持続性、人を優しく迎え入れる軒下空間、コミュニケーションを生み出す壁・・・・・
これらはまったく新しい手法ではなく、むしろ使い古されているとも言えるような建築における正攻法です。私たちは信頼に値するこれら手法のすべてをシンプルな中に結晶化することを試みています。

そして、温熱環境性能と昼夜そして季節ごとのゆらぎを得るための屋上緑化システム(※1)による植物、アーティストによる即興環境芸術(※2)、ランドマークとも成り得る巨大なオブジェ(※4)・・・など、ヒューモアという尺度に合致するこれらのものを建築とランドスケープのマテリアルとして採用します。

このように、揺るぎないものと自由なものとのバランス(=ギャップ)によって得られたかたちは、建物の物理的な持続性だけでなく、そこで活動する人たちの意欲(=心の持続性)をも高めてくれるに違いありません。なぜなら、その心とは、人と人とが深い部分で繋がりあう関係性(=コミュニケーション)を求める心だからです。

さらに次の100年後、、、
知性は進化し、ヒューモアも進化していることでしょう。
この建物にかかわる人たちがどのように進化し、そしてどのように変わらずにいたか・・・
それを見とどける建物であることを願って止みません。
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